白野週報

Molière a du génie et Christian était beau.

2023-01-01から1年間の記事一覧

似ていると言われた人のこと

最近、痩せて顔が変わったからか立て続けにさまぁ~ずの大竹一樹に似ていると言われた。そのことを上司との雑談中に話したところ「似ていない」 と返された。思い返せば、これまで顔の作りをいろいろな人物に例えられ、概ね言い出しっぺ以外納得しないという…

SwitchONLINEに思うところ二、三

SwitchONLINEのサービスとして提供されているファミコン、スーファミ、ゲームボーイのエミュレーターは、年額2,000円強で使えると思うと異様なほどコストパフォーマンスがいい。レトロゲームに執着があり、もはやゲームで遊び得る時間があまり持てない私など…

もはやこれまでか

先週は仕事の都合でブログどころでなかったが今週は気が向かなくてサボりそうだった。最近は講座の後輩との関係があまりうまく行っていないことがもっぱらの悩みで、そのことばかり考えてしまう。しかし、人間関係の悩みなどいくら半匿名とはいえネットに書…

最近の劇界について二つ

今月は劇場に行く気が湧かず芝居も映画も見なかった。めぼしいものがないといえばそれまでだが、めぼしいものがなくても劇場に行くのがシアターゴーアーなのだから、ひょっとしたら自分はそんなに芝居が好きではないのかもしれないと思わなくもない。 宝塚が…

福岡行

先週は九州に出張していたのでブログで遊ぶ暇がなかった。今週も、出張で受けたダメージを回復し切れなかったのであまり書くことがない。自分の失敗を許せない性格というのは損なものだ。許せないことでなにか進歩があるならいつまでも許さずにいればよいが…

暑さ寒さも彼岸までとはいうけれど

11月にしては異様に暑い。去年は10月頃に蚊を見なくなったように思うが今年はウヨウヨと飛んでいる。その分、夏にはさほど見なかった。あまりにも暑すぎて蚊が耐えられなかったというのは本当だろうか。それなら熱帯で蚊に由来する伝染病が猛威を奮っている…

国立劇場閉場と初代、一世という表記

先日、国立劇場が閉場した。建物の老朽化が主な理由だというが、新劇場建築の見通しが不明瞭なので劇通からはかなり否定的な意見が出ている。日本劇場が無くなり、帝国劇場、歌舞伎座、新橋演舞場が雑居ビルの一角と化した今日、この国立劇場の閉館を以て自…

気づけば二週間

忙しいのと具合が悪いのとが合わさって気付けば二週間もブログをサボっていた。今も頭が重たく、ネタも浮かんでこない。いっそこのままサボり続けて辞めたっていいのだが、それはそれで寂しい。 忙しなく働いてみても体力がつくということはないらしく、最近…

この一週間あまりにも忙しかった、というより、最近はずっとコンスタントに忙しいので話のネタがなにも思いつかない。しかし毎週書くことがない書くことがないと言いながら書くだけかいいるのだから無理してでもなにかしら書くのがいいのだと思う。 忙しいと…

今宵はこれぎり

今日は恩師の退職記念パーティに出席してきたので書くことがない。この満足感は言語化することができないし、パーティで知り得た内幕の話をうっかり書くとプライバシーだの守秘義務だのに抵触しかねない。シラフなら別に心配することはないのだが、久しぶり…

病気三昧

先週末に熱を出して丸々一週間を棒に振った。ありがたいことに今うわさの新型コロナ変異株の類ではなかったが、体力が落ち込んでいるのが実感される。 扁桃炎と結膜炎を同時に起こしたので、飲み薬で抗生物質、目薬でも抗生物質という抗生物質漬けの生活を送…

自転車道楽の終わり

数年前まで自転車を趣味にしていたが、修理した直後にパンクするというのが立て続けに起こってから嫌になって乗らなくなった。単に、家計に自転車を買い替えるだけの余裕がないという話でもあるのだが。 自転車と言えば高校時代、友達と連れ立って自転車で横…

九月のはじめ

八月の後半は実際の日数よりも長く感じた。ところが九月に入った途端もうすでに三日目に入ろうとしている。不満、不愉快感があるときは概ね体感時間が長くなるものだが、八月下旬は特にそういうものがあったわけでないのでなぜ長く感じたのかはよく分からな…

病気療養

8月後半になっていよいよ身体が持たなくなってきて、一日を療養に費やした。なのでいつにもまして今日は書くべきことがない。頭も回っていないからだ。 そこで今日の更新はお休みとする。更新ができないときはいつも何も言わずに休んでいたが(どうせ誰も読ん…

夏服のこと

今年の夏は一着も靴を買わなかった。おそらく、残暑のうちに買うこともないだろう。人と会う時に着る綺麗めの服は去年から着ているものと同じだし、普段着は何年も前に買ったポロシャツで事足りてしまっている。 綺麗な服を着たい気持ち自体はあるのだが、人…

『太臓もて王サーガ』について思い出したこと

私の少年時代、雑誌『週刊少年ジャンプ』に『太臓もて王サーガ』(以下、便宜上『もて王』と呼ぶ)というパロディギャグ漫画が掲載されていた。『ジョジョの奇妙な冒険』を中心にふんだんにパロディがちりばめられ、当時連載中だった『ムヒョとロージーの魔法…

何回も同じ話をしてしまう私

先日『遊星からの物体X』が地上波放送された。W.キャンベルの傑作SF小説『影が行く』を原作にジョン・カーペンターが監督したホラー映画で、スリリングで悲壮感漂うシナリオと高水準の特撮とが特に評価されている。それゆえにショッキングシーンの多さにもか…

開設二周年

先日、このブログを立ち上げて二年が経過したという通知が届いた。多分、目出度いことなんだと思う。なにかまとまった意見を述べる場を作ろうという当初の目論見は萎え、単なる日記と化して久しいが、三日坊主にならずに継続している所だけは自分を褒めてや…

数年振りの80kg台

「怒」の季節がやってきて、Twitterにも書かなくていいような私見をダラダラと書いてしまった。私の怒りなど誰も興味はないし、ましてブログでまで怒りを披瀝したらなにか面白くないことになるのは目に見えている。というより、なにか面白くないことに巻き込…

下書きを手書きする話

先週はただシンプルに更新するのを忘れてしまった。昨日は今年一番忙しかったので本当は今日の更新もサボりたいのだが、そんなことをすると来週も書く気が失せるに決まっているので無理矢理更新する。 このブログは自分の作文技術の悪いところを洗い出すとい…

作文の手段

最近の学生はスマホでレポートを書くらしい。それが悪いということではない。阪大の菊池誠教授も論文の下書きをスマホで書くとTwitterに書いていた。フリック入力は日本語の入力形式として、たしかにローマ字打ちキーボード入力よりも利便性が高いような気が…

レモンの木に湧くアゲハチョウ

ベランダに置かれたレモンの木にアゲハチョウが卵を産みに来ていた。ガーデニングの観点からいえばアゲハチョウも害虫には違いない。木を丸禿にされてしまったという話も聞いたことがある。実際、園芸趣味の知人は芋虫と見るや片っ端から処分していると言っ…

流行りの方法論についての覚書

半世紀前の文芸批評に目を通すと、レヴィナスやレヴィ=ストロース、バルトといった人たちの方法論が特に註釈もなく援用されているのが目につく。それが悪いと言うのでなく、当時はそれが共通の基盤として書き手にも読者にも通用していたということを確認し…

最近の観劇マナー

最近、商業演劇を見物に行くと観客のマナーが悪くなったような気がする。通路をふさぐようにスマートフォンに熱中する人、開演後もなにかおしゃべりを続けている人、ビニール袋をがさがさと鳴らす人。私の鑑賞態度が必ずしも良いものであるとは思わないが、…

偉大な馬の死

今週、ナイスネイチャが息を引き取った。享年35歳。人間で言えばゆうに百歳を超えているという。母ウラカワミユキの記録を超すことは叶わなかったものの、大往生だったと言うべきであろう。サラブレッドは諸々の事情で天寿を全うすることはまれであり、「廃…

今月観た芝居

先週は仕事の関係で遅くまで出歩いていたのですっぽかしてしまった。直接なにかストレスが溜まるような用事ではなかったが疲れが出たのか、翌日から顔にしこりができてしまい、それがいまでも治っていない。 今月は歌舞伎座の六月興行第二部と若獅子の会の『…

原稿用紙一枚分

体が鉛のように重たく、頭も働かない。さきほど、ジャックラッセルテリアという名前が思い出せず五分ほど時間を無駄にした。一週間ずっとこういう調子だったので人に話して聞かせるほど面白い話はなにひとつ浮かんでこないが(いつだって別に人に聞かせるほど…

空きテナントが増えた話

最近、元の店が潰れたり転出したきり空き家になったテナントが増えた。通勤途中に通るビルなどテナント募集になって一年以上経つ。かなり新しい建物なのに、どんどん寂れていく様は少しゾッとする。 ビルのまま何も入らないところも多いが、駐車場も増えた。…

泉鏡花について最近思ったこと

硯友社系の作家のうち、現在でも辛うじて読まれ続けているのは泉鏡花ぐらいではないかと思う。尾崎紅葉門下の四天王と謳われたうち、徳田秋声、柳川春葉、小栗風葉を愛読しているという人を私は見たことがない。頭目たる尾崎紅葉すら、もはや一般には読まれ…

大迫力だった波乃久里子

先日、佐藤雅文率いる新派の子のリーディング公演を見物した。新派は本来、耳で聴く台詞だけでなく装置や衣裳、小道具といった視覚の要素の中に深い味わいがあるのだが(数年前に三越劇場でやった『黒蜥蜴』の美術は傑作だった)コロナ禍で松竹から実質見放さ…