白野週報

Molière a du génie et Christian était beau.

下書きを手書きする話

 先週はただシンプルに更新するのを忘れてしまった。昨日は今年一番忙しかったので本当は今日の更新もサボりたいのだが、そんなことをすると来週も書く気が失せるに決まっているので無理矢理更新する。

 このブログは自分の作文技術の悪いところを洗い出すということをテーマにして立ち上げたのだが、書く技能の他に、自分の書いたものを読み返さないというところが割合致命的な欠点であるということに思い至った。自分の主張に一貫性を出そうとかそういう話でなく、推敲の力が弱いということがここに裏打ちされている。端的に言いかえると、欠点を直すのが下手ということだ。

 最近、同業の先輩が原稿を一度手書きしてからwordで打っているという話をしていた。これは実にいい手段なのでぜひ真似しようと思った。手書きをすれば、変換の出ないマイナーな人名の打ち込みに力いっぱいになる必要もないし、手元に資料がない箇所をメモを入れて先に進むようなこともできる。今あげたメリット二つはwordを使いこなせばなんとでもなる事ではあるが、もう一点、原稿用紙からwordに打ち込むときに推敲に一段階付け足すことができるということがある。今までも推敲自体はしていたが、手数を増やして損をするということはない(信じがたいような書き間違いが最後の最後に出てくるということだってあるのだから)。これが功を奏するかはまだ分からないが、ここ数年の鳴かず飛ばずぶりを脱するひとつのきっかけになればよいと思う。

 ちなみにこのブログは下書きも推敲もない一筆書きで書かれている。本当は下書きを作るところからやるべきなのだが、二年近く更新を続けながら、いまだに日常のルーチンにブログの下書きを組み込むことができていないのである。