白野週報

Molière a du génie et Christian était beau.

空きテナントが増えた話

  最近、元の店が潰れたり転出したきり空き家になったテナントが増えた。通勤途中に通るビルなどテナント募集になって一年以上経つ。かなり新しい建物なのに、どんどん寂れていく様は少しゾッとする。

  ビルのまま何も入らないところも多いが、駐車場も増えた。高校時代の先輩に職を転々として最後に不動産業界に行き着いた人がいるが、空き地を駐車場にする仕事をしていると言っていた。私の子ども時代は路上駐車がとにかく多かったので、駐車場が増えること自体はいいことかもしれない。私はサイクリングが趣味なので、どうせなら駐輪場も増えたら良いのにと思うが、駐輪場は相変わらず少ないように思う。

  駐輪場は人を(あまり)使わずに金銭を得ることができるので、土地の利用法としてはかなり手堅いかもしれない。しかし、気持ちの問題としては、知っている建物が駐車場に置き換わっているのを見るとなにか不安な気持ちになる。「人が減っている」ということを、それが実態としてどうなのかはさておき、実感させるからだろうか。