白野週報

Molière a du génie et Christian était beau.

電子書籍雑感

 土曜日に終日出かける用事が立て込んで、いつの間にか二週間も更新をサボっていた。今日もまだ家に着いていないのだが、このままサボるともう二度と更新しなくなるような気がするのでスマホから更新する。

 第二段落を書き出した時点でまだおそらく百字と書いていないはずだが、もうすでに疲れている。阪大の菊池誠教授はスマホから論文の下書きをするらしいが、羨ましい限りだ。

 スマホで文字を追うというのが、そもそも辛い。電子書籍が普及した今も、スマホで新書や小説を読む気にはなれない。媒体を侮っているというより、紙で読むよりも目が疲れる気がする。ただでさえ仕事でも娯楽でも目を酷使するので、漠然とでも疲れる気がすることはあまりやりたくない。スマホで読みたいのは漫画だけだ。

 ただ、スマホで読書をすると片手で用が足りるのはありがたい。通勤電車で紙の本を広げて読むのはかなり無理がある。上の世代の人たちは満員電車で新聞を読んでいたらしいが、どういう技術で成り立っていたのだろうか。片手でホールドするとして、どうやって見る箇所を変えていたのだろうか。文庫ですら無理があるのに、新聞とは恐れ入る。もっとも、新聞は頭にいれる情報が少なく済む(興味のないところは見出しだけ読んで飛ばしても良い)のでうまくやればなんとかなるのかもしれない。話が逸れたが、その点でいうとスマホはページも片手で送れ、表面積が増えることもないので混雑した電車でも安心して読むことができる。これがうまく活用できればかなり得なのだろうが、やはり、どうしても電子書籍の新書には手が出ない。