白野週報

Molière a du génie et Christian était beau.

 完全週休二日制でもなければ定休日も定められていないので曜日の感覚がいよいよおかしくなってきた。コロナ以前はそれでも出勤退勤もあれば同僚との他愛もないおしゃべりもあったので感覚がなくなるということはなかった。コロナ禍でテレワークが導入され、人と話すことがなくなってからおかしくなってきた。テレワーク導入によって飛躍した人というのはたくさんいるわけだが、私のように調子が取れなくなる人もいる。だからといって、世界中が私に合わせて月曜からテレワークを完全撤廃せよなどということは思わない。しかし、なにかしら大きな転換が加わるとき、そこにうまく乗って上昇する人もいれば追従できず転落していく人もいるということは忘れずにありたい。もっとも、この場合私は転落していく、あるいは転落しつつある側にいるのであるから私が言ってもあまり説得力はないのであるが。こういうことは大抵(そして残念ながら)、上昇する側が訴えて初めて聞く人の実感に結び付く。

 「曜日の感覚がない」から転じて話が暗くなりすぎてしまった。しかし今週はかなり仕事がうまくいったので、うまくいった分だけ暗い心情を吐露できたというのはあるのかもしれない。何もかもご破算になっていたら、パソコンを開いてワープロで遊ぶということは難しい。聞けばそろそろ、コロナ禍を終息に持ち込むかどうかという話が出ているらしい(「コロナを終息」ではない。それは残念ながらほとんど不可能だろう。)。対策を徐々に軽減したからと言ってマスクを外したり出歩いて遊んだりは出来ないかもしれないが少なくとも、良いことはないどうしようもないと思いながら暮らすよりはいくらかマシなように思う。もっとも、そういう明るい見込みが裏切られたときのダメージはものすごく大きいわけで、期待半分といった程度にとどめておくべきなのであろうが。