白野週報

Molière a du génie et Christian était beau.

ペダルを漕ぐ快楽

 ブログ一つを書くにもこれほど時間を確保する工夫が求められるとは。数か月前の私なら思いもよらなかったことだ。仕事柄文章を取り扱う量そのものは人一倍多いと自負してきたが*1、扱っているからと言って毎日文章が書けるというものではない。なにを書くべきかと構想を練ること自体は手間ではないが、それを出力するというのは大変なことだ。年末にはアマチュア創作*2の祭典が開かれるという話だが、そういうものに参加するすべてのクリエイターを私は尊敬する。あまり言葉がすぎると却って空々しくなるが、偽りなくそう思う。私は本職においてさえ、あまり良い書き手ではないので。

 さて、こういう話をしよう、ああいう話をしようと考えはするものの、更新履歴を見返すとただ「体調が悪い」という意味の記事が最も多い。これでは仮病を使ってなんとか授業をさぼろうとする子どものようであるが、嘘はついていないのだ。現に今もあまり体調がよろしくない。Swicthのフィットネスゲーム『フィットボクシング』*3を去年から続けているが、連続してプレイできる時間はむしろ短くなってきている。『2』で実装された「鬼モード」が、半年前ならクリアできたの今はもう調子のいい日でなければ「普通」もプレイできないといった具合に。なにか重篤な病気が隠れていやしないかと不安になるが、職場の健康診断も受診しているし、今年は腫瘍マーカーのオプション検査も受けたのであまり考えても仕方がない。

 一昨年迄と今とを比べれば「スポーツジムに通っているか否か」という一目瞭然の違いがある。では、去年と今年の違いはなにかと考えた際に浮かぶのは「自転車で通勤をしているか否か」という一点だった。クロスバイクで朝晩10km強を走破するかしないか。これ以上に大きな差はあるまい。もともと親戚が数年来雨ざらしにしていたものを引き取ったのでもともとあまり状態が良くなかった。今年に入ってから傷みがますます進み、あちこちにガタがでたために自転車での通勤を取りやめ元通り電車通勤に切り替えてしまったわけだが、これがいけなかった。傷んだパーツを交換するか、それともいっそ買い替えてしまおうか。それをはやく決めてしまえばいいのだが、優柔不断なので未だ決心がつかずにいる。自転車にさえ乗っていれば、ここまで体が虚弱になることはなかったはずだ。

 スポーツジムに置かれている有酸素運動用のマシーンは大抵、トレッドミル、エアロバイク、クロストレーナーあたりであろうかと思う。運動の効率はトレッドミルが最もよく、エアロバイクが一番低いと昔スポーツジム公式ブログ*4で読んだことがある。私は運動の素人なので特に反論すべきことはないのだが、肥満をしている人にはエアロバイクが安全であるということは付け加えておきたい。肥満して弱った足で長時間歩いたり走ったりするのは膝を痛める危険がある。残念ながら脂肪の性質はお金と真逆で、簡単に貯められて減らす際に大いに苦労する*5。やらないよりましだと思って少しずつやっていくしかないというわけだ。

 あまり気分がすぐれないので800字程度いい加減なことを書いて打ち切るつもりだったのが、いい加減なことを1,600字近く書いてしまった。もっとも、たくさん書けばそれだけで偉いということにはならないわけであるが。当初自分の中で定めた目標はなにひとつ達成されていないが、少なくとも用がない時にも文章を書くことを習慣にするという目標だけは達成できている。自分のことを褒めても仕方ないが、やらないよりはマシだったと思いたいものだ。

 

*1:それにしたって単なる思い上がりなのかもしれないのであるが

*2:いわゆる「プロ」も参加しているには決まっているのだが、便宜上そのように一括する

*3:MXでアニメ化されていることをさっき知った

*4:どこの系列だったかは覚えていない

*5:逆ならどれだけ良いかと切実に思うが、『ドラえもん』のエピソードに「お金を使えば使うほど大量の貨幣を持たされて大変なことになる」というのがあったことをふと思い出した。